これから野球を始めようと考えている人にとってバットは重要な道具。バットについての基本的な情報や選び方などをご紹介しますので、バットを購入する際の参考にしてみてください。
バットとは、野球で打者が投手の投球を打つために用いられる棒状の用具のことで、攻撃のときに使用する道具で、バットを使って相手のピッチャーが投げてきたボールを打ち返します。
形状は先端のボールが当たる部分:ヘッドが太くなっており、手で握る部分:グリップは細く、さらに手元のグリップの端に”グリップエンド”と呼ばれる直径の太い部分が付いています。
また、バットのグリップ側にはテープを巻くなどの滑り止め加工が施され、ヘッドの部分にはメーカー名などの刻印がされています。
一般成人男性向けに市販されているものは、多くは長さ83cm~85cm程度で、重さは硬式用なら900g前後です。
部位の名称
持ち手部分の下から順にグリップエンド→グリップ→根元→芯→トップという名称です。
①グリップエンド
グリップエンドは、呼び名の通りグリップの一番下(最後)の部分を指し、バットを振ったときに、手からバットがすっぽ抜け無いように、手に引っかかる作りになっています。
②グリップ
グリップは、バットを手で握る部分のこと。金属バットはゴムの滑り止めが巻かれており、木製バットではグリップガードという滑り止めを塗ってバットが滑らないようにしています。
③根元
バットの中でグリップに近い部分を、根元(根っこ)と呼びます。
もしここにボールが当たると、ピッチャーが投げたボールの勢いに負けて打球(バッターが打ったボール)は弱くなります。
④芯
芯は、バット中でボールが当たると一番飛ぶところです。バッターは、ピッチャーが投げたボールを芯で捉えられるようにスイングします。
柵越えのホームランは、ほとんどがボールを芯で捉えた結果だと言えるでしょう。
⑤トップ(ヘッド、先っぽ)
トップは、名前の通りバットの先端部分を指します。
根元と同じく、この部分にボールが当たるとボールの速度は弱まり、あまり飛びません。
種類の違い
バットには様々な種類がありますが、その基本的な違いを見ていきましょう。
▷素材
①木製バット
プロ野球選手が使っているのが、木製バット。木製バットは、一般的に大学、社会人、プロが使っています。その分、金属バットに比べて、扱うのが難しいのです。
木製バットは、芯に当たらないと飛ば図、重く、何より折れるんです。
しかし慣れると打った感覚が気持ちよく、技術も向上する為、試合で金属バットを使う方でも練習では木製バットを使うことがおすすめ。
②金属バット
こちらは、木製バットを使っている大学、社会人、プロ以外で幅広く使われています。
木製バット以外をまとめて、金属バットと呼ぶことが多いですが、素材は様々で、カーボンやゴムでできたものもあります。
木製バットとの違いを挙げると、割とどこに当たってもよく飛ぶ事。当然芯が一番飛びますが、それ以外のところに当たってもそれなりに飛ぶので、木製バットよりも難易度は低いので初心者さんにはおすすめです。
▷重さ
重さはバットの重心位置がどこにあるかによって、3種類に分類されています。
また、硬式球を打つための硬式用バットと、軟式球を打つための軟式バットがあります。
プロ野球選手の場合には特注されることが多く、実際に使われているものに似せたバットが、その選手名を冠して「○○モデル」として市販されています。
また、練習用として、投手の投球を打つことを目的としないバットがあります。ノックの打球を確実に打つため、細く軽量に作られたノックバット、スイングの矯正などに用いられる長尺バットなど。
逆に筋力を付けるために重く作られたバットをマスコットバットと呼びます。
また、素振りの際に鉄製のリングをバットに取り付け、錘としてボールを打つ時の感触に近づけることもあります。
重心位置
①トップバランス(重心:先端寄り)
②ミドルバランス(重心:真ん中)
③カウンターバランス(重心:グリップ寄り)
トップバランスは、松井選手のようなパワーヒッター向けで、カウンターバランスが、イチロー選手のようなアベレージヒッター向け、そしてミドルバランスがその中間となります。
実際に持ってみるとわかりますが、バット全体は同じ重量でもトップバランスの方が重く感じます。
その分バットに力が伝わるので、飛距離を出すのに向いています。
カウンターバランスはその逆で、比較的に軽くなりますので、扱いやすいという特徴が。その反面、トップバランスに比べて飛距離は落ちます。
まずは店頭に並んでいるバットを実際に振ってみて、一番振りやすいものを選びましょう。
体のバランスは人それぞれ、振った時の感覚、というのは一概には理論だけで説明できないもの!まずは自分が振りやすい、合っていると感じる事が重要です。
ネットなどで購入する際は店頭などで実物を触ってから、購入するようにしましょう!